やままの育児あれこれ

2021年1月生まれの男の子を子育て中の母です。育児本の読書記録、「いないいないばあっ!」放送内容まとめなど。

【読書記録】『食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』レビュー、内容まとめ

『改訂版 食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』主婦の友社

の読書記録です。

(内容、まとめ、感想、レビュー)

 

 

読んだきっかけ

息子にはアレルギーになって欲しくない!

そう思って、赤ちゃんのアレルギー予防のための離乳食について、最近調べています。

色々な情報があり、調べれば調べるほど混乱する私。

 

  • 早い時期からアレルゲンを少しずつ摂った方がアレルギー予防になる。
  • 赤ちゃんの腸は未熟なので、タンパク質は遅らせた方が良い。早くに与えるからアレルギーになる。

 

この二つの考えは反対の事を言っているように思えます。

一体どっちを信じたらいいの〜?

 

  • 卵は離乳食初期後半から固茹で卵の卵黄を耳かき1杯から始める。

 

という一般的な卵の進め方。

 

じゃあ他の小麦や牛乳のアレルゲンは耳かき1杯からじゃなくていいの?

大豆もアレルゲンなのに、豆腐は初期から普通に与えていいの?

卵白の方が強いアレルギー反応が出るのに、卵白は耳かき1杯からじゃなくていいの?

肉も卵と同じようにアレルギーのあるタンパク質なのに、何で肉より卵が先なの?

強いアレルギー反応が出るナッツ類はあげちゃだめなのに、卵はいいの?

 

もう意味わからない〜!!!

 

おそらく卵の進め方に関しては、

  • 初期から小量の卵を毎日あげた赤ちゃんの方が、全く食べない赤ちゃんに比べて卵アレルギーになりにくかった、という研究結果
  • アレルギー児の経口負荷試験では小量から食べられる量を試して、という方法を取ってアレルギー克服を目指す。

これらを基にしてのことだと思うけど、そしたら、ナッツ類も卵と同じように離乳食で与えた方がアレルギー予防になるのでは?

 

  • ピーナッツバターを離乳食で早期から与えた方がピーナッツアレルギーになりにくい

 

という研究結果もあります。

 

でも、一般的にはピーナッツは1歳過ぎてから、と言われています。

 

私はもう、アレルゲンの与え方についてはどうしたら良いのか分からなくなってしまいました。

 

そこで、この本を手に取ってみました。

 

本の内容のまとめ

 

アレルゲンの与え方に関する考え方
  • 乳幼児のアレルギーで命にかかわることは極めて稀。いきなり大量に食べず、少量から始めれば大丈夫。
  • アレルギーでも1歳半頃から食べられる子が増える。
  • 生後300日では、母乳中のタンパク質、鉄は約半分になる。離乳食で栄養を摂るべき。
  • タンパク質は自己判断で除去せず、アレルギーを起こしにくいものからスタートさせる。

 

卵・牛乳・小麦
  • 卵黄にはタンパク質と鉄が豊富。卵は柔らかいので離乳食で食べさせやすい。おかゆ、野菜に慣れたら初期に固茹で卵黄を耳かき1杯から与える。
  • 卵黄1個食べられるようになったら、卵白を混ぜて与える。
  • 離乳食中期に全卵1/3個が目安。
  • 牛乳は7ヶ月〜。
  • 完全母乳の子は牛乳アレルギーに注意。育児用ミルク、乳製品は様子を見ながら与える。
  • 湿疹があるなど、小麦アレルギーが不安な場合はごく少量から試す。
  • 小麦の開始は6〜7ヶ月、ゆでうどん1さじ。

 

タンパク質
  • 魚の開始は5〜6ヶ月、消化吸収しやすい脂の少ない魚(白身魚)からスタート。
  • 白身魚赤身魚青背魚どれもアレルゲン性は同じ。
  • 魚卵は離乳食期はあげなくていい。いくらアレルギーが多い。生食、塩分の観点から避けた方がいい。
  • えび、カニはアレルギーが出やすいので1歳以降。
  • イカ、タコ、貝類でもアレルギーが出る。柔らかく調理する。
  • アレルギー面では肉は他のタンパク質より安全。
  • 肉アレルギーは肉の血液に反応していると考えられている。
  • 肉の中では鶏ささ身が胃腸に負担が少ないので、7〜8ヶ月ごろ1さじからスタート。
  • 豆腐、豆乳は消化吸収が良く、トロトロに調理しやすいので離乳食に適している。
  • 大豆のアレルゲン性は、しょうゆ→みそ→納豆→豆腐→豆乳の順で高くなる。
  • 豆腐は5〜6ヶ月ごろに1さじからスタート。

 

要注意食材
  • 粒ごま、すりごまは与えない。ごまは微量でアナフィラキシーを起こすことがあるので注意。
  • ナッツには強いアレルゲン性があるので要注意。ローストすると反応が強くなる。
  • そばは重症化しやすいアレルゲン。茹でた湯気にも反応することがある。離乳食では与えなくても。
  • 赤ちゃんで野菜や果物のアレルギーはごく稀。
  • 喉に詰まる危険がある→もち、だんご、こんにゃく、あめ玉、ミニトマト、生のりんご、キャンディチーズ
  • 誤嚥の危険→きな粉、ナッツ類、豆類
  • ボツリヌス菌の危険→はちみつ、黒砂糖

 

疑問に答える
  • 目安の開始時期を守れば、アレルゲン含め色々な食材をあげてOK
  • 卵は1回量を守れば毎日あげてOK
  • おっぱいばかりの子は鉄分不足が心配なので断乳を考えて。
  • 赤ちゃんのアレルギーは即時型がほとんど。
  • 検査で陽性でも、症状が出ないことも多い。

 

感想

  • 様々な食材の進め方について書かれていたので、離乳食を始める上でとても参考になった。
  • アレルギーについて恐怖があったが、アレルギーだった場合の対処などが書かれていたので恐怖心が少し薄れた。
  • 1歳までにタンパク質をあげるべきか迷っていたが、少しずつあげようと思えた。

 

レビュー

離乳食についての色々な疑問が解消されました!

アレルギー以外にも参考になる内容がたくさんあります。

離乳食本はこれ一冊で充分なのでは?と思います。

アレルギーが怖くて、離乳食を進めるのが怖い、、、という方にオススメしたいです。